虫歯の治療などの一般歯科と違い矯正治療には長い時間がかかりますが、矯正の方法や歯列の状態によって治療期間に違いは出てきます。重度の場合は、矯正治療前の準備期間・実際に矯正装置をつけている治療期間・治療後の保定期間などを合わせると5年以上かかってしまう場合もあります。ここでは治療方法別の治療期間の目安をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
歯の表面に、ブラケットと呼ばれる固定器具を歯科用接着剤で取り付け、ワイヤーを通して歯を引っ張る「表側矯正」は、最もスタンダードで治療の歴史も長い方法です。全顎の場合はおよそ1年〜3年程度の期間を要し、通院頻度は4〜6週間に1度となりますが、1本〜数本の部分的な矯正であれば、半年〜1年ほどの短期間で矯正可能なケースもあります。
歯の裏側にブラケットを装着して、ワイヤーで歯を移動させていく「裏側矯正」は、外から見えづらく目立たない特徴があります。表からの矯正と比べ歯を動かす力が少し弱く、一般的には矯正期間は1年〜4年程度、通院頻度は3〜4週間に1度とされています。しかし歯科クリニックによっては、表側矯正と変わらない治療期間で矯正を完了させることができる場合もあるので、カウンセリング時に確認をしてみるといいでしょう。
現在の歯並びから矯正後の理想の歯並びへの歯の動かし方を、コンピューターでシミュレーションをして透明なマウスピースを数十組作成する「マウスピース矯正」は、裏側矯正同様、目立ちにくい矯正として人気の治療装置です。治療期間の目安は、表側矯正と同じく1年〜3年程度、通院頻度も同じで4〜6週間。自分で取り外し可能なマウスピースなので食事や歯磨きの際には外すことができますが、1日平均20時間は装着をしておく必要があります。決められた装着時間を守らなかった場合は、治療期間が長引いてしまうこともあるので注意が必要。
乳歯のみが生えている5〜6歳ごろから、乳歯・永久歯の両方が生えている10〜11歳ごろまでに行う1期治療は、比較的簡単な矯正装置を用いて1〜2年ほど行うのが平均。主に上下の顎のバランスを整えたり、歯が生えてくる土台となる歯列を広げて、大人の歯が生えるための十分なスペースを確保します。治療完了後、永久歯への生え変わり期間は観察期間となり、3〜6ヶ月に1回程度の通院で様子を見ますが、患者によってはこの1期治療で矯正が完成するケースもあります。
永久歯が生えそろった12歳前後からは、大人の矯正と同じく本格的な矯正治療となります。表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正などを用いて、歯の重なりや出っ歯・受け口の治療を行いますが、場合によっては永久歯の抜歯が必要となってくることもあります。治療の期間は歯列や顎の状態にもよりますが、1年〜3年くらいを見ておくといいでしょう。
矯正治療の装置別・始めるタイミング別治療期間の違いについてご紹介しましたが、いかがでしたか?矯正治療はすぐに完了するものではなく、短くても半年、長いと5年前後かかってしまうということが分かりましたね。治療期間が長いということは、自分にとってストレスにならない矯正装置や、長くお付き合いできるクリニックを選ぶということが大切です。しっかりと事前にリサーチをして、後悔のない矯正治療をしましょう。
最寄り 駅 |
秋葉原駅より 徒歩5分 |
診療 時間 |
10:00~20:00 |
休診 日 |
祝日 |
TEL | 03-6260-8513 |
インビザライン費用:
30~80万円
最寄り 駅 |
御徒町駅より 徒歩1分 |
診療 時間 |
12:00~18:00 |
休診 日 |
火・木・ 日曜日・祝日 |
TEL | 0120-018-402 |
インビザライン費用:
70~80万円
最寄り 駅 |
入谷駅より 徒歩1分 |
診療 時間 |
9:30~12:30 14:00~18:30 |
休診 日 |
木・ 日曜日・祝日 |
TEL | 03-5828-4618 |
インビザライン費用:
85万円
※台東区でインビザライン専用の“iTero”3Dスキャナーを導入しているクリニックのみピックアップしています。
※iTeroとは、光学スキャナーでシリコンなどの印象材を使わずに、非接触で高精細に歯型を採り3Dのデジタルデータにして利用するものです。矯正治療で欠かせない「歯型をとる」作業の常識を根底から覆したものと言えます。
歯科矯正治療の費用と期間について
矯正歯科の一般的な費用は、ワイヤー矯正で80~150万円程度(表側矯正で80万円~100万円で、裏側矯正は110万円~150万円ぐらいが目安)、マウスピース矯正で30~90万円程度と言われています。使用する器具や治療期間によって費用に幅があります。
期間については永久歯列期(永久歯に生え変わった後)でで1~2年、状態によっては、3年以上かかることもあります。
副作用について
矯正中は虫歯や歯周病、装置の接触による口内炎などにかかりやすくなる可能性があります。
また、金属の装置による金属アレルギーなどの恐れもありますので、不安な点についてはクリニックへご相談ください。